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昆虫たちの不思議な世界

~情報を伝えるミツバチの不思議な話~

ミツバチは、仲間に正確な情報を伝えることが出来る不思議な昆虫です。
餌場を発見すると、巣箱に帰ってきて図1のような8の字ダンスを踊ります。

蜂だから8の字に踊るのではありませんよ。実は、このダンスによって、仲間に餌場のある方向と距離を教えるのです。えさ箱は地面に垂直に立てられています。この垂直方向(鉛直方向とも言いますが、これをY軸としましょう)に対してある角度をつけて踊ります。今この角度をX度と仮定しましょう。図2のように、Y軸を太陽に向けると、このX度の方向に餌場があります。餌場までの距離は、ダンスを踊る速さで仲間に伝えます。餌場までの距離がどんなに遠くても、常に太陽に対し一定の角度を保ちながら飛ぶわけですから、道に迷うことはありません。このミツバチの8の字ダンスは、ドイツのフリッシュという学者が発見しました。

~農業をするアリの不思議な話~

不思議な昆虫の話を紹介しましょう。南米に葉切りアリというアリがいます。なんと葉切りアリは、農業をし、廃棄物処理までするアリなのです。図のように、このアリは葉を切り取って巣まで運び巣の中にきれいに並べていきます。そして、その葉にキノコを植え付け栽培し、自分たちの食料にします。キノコの栽培に使い切った葉は、決められた処分場に捨てにいきます。この山のように捨てられた葉はやがて栄養価の高い土になります。そして、そこに再びキノコ栽培用の葉が生い茂るのです。なんと頭のいいアリなのでしょう。

このように、昆虫の世界には不思議なことがいっぱいあります。私たち人間が学ぶべきことがたくさんあります。地球上で最も種類の多い生物は昆虫です。昆虫がいなければ生態系の維持は不可能だと言われています。果樹園では、様々な昆虫が飛び回って花粉を運び、豊かな果物を実らせています。朽ちた木や動物の死骸を片付けてくれています。

岐阜県、可児、西可児、多治見、多治見北、美濃加茂、土岐、瑞浪、関、各務原の学習塾
東進ゼミナール 学長 飯田陸三著 「何のために学ぶか」より

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