MEMOIRS東進見聞録

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21世紀を担う子供たちに「生きる力としての学力」の育成を!(教育対談①)

2021年01月01日[学長メッセージ]

人類の英知の結晶を学ぶ

 

・・・・・・今日は、東進ゼミナールの教育指導方針について、いろいろお聞かせください。

 

飯田

 進学塾は一般に、受験知識や受験テクニックを生徒に効率よく教え込み、志望校に合格させることを目的としています。高校や大学に入るためには入試を実力で突破していかなくてはなりません。ですから、受験に関する知識やテクニックも確かに必要です。しかし、果たしてそれだけでいいでしょうか。私自身の経験では、高校時代に身につけた受験知識は、大学に入って半年間で忘れてしまった、という記憶があります。また、東大の入試問題をすらすら解ける子が、将来会社に入っていい仕事ができるとは必ずしも言えませんね。本当に大切なのは、勉強を通じて一生役に立つ力を身につけていくことだと思います。私たちはこの力を、「生きる力としての学力」と呼んでいます

 

・・・・・・そういえば、私も高校時代に勉強した数学や物理の知識をすっかり忘れていますね。ところで、その「生きる力としての学力」について少し詳しく説明していただけますか

 

飯田

 東進ゼミナールでは、基礎知識、柔軟な思考力、効果的勉強法、チャレンジャー精神、情緒力の五つをまとめて「生きる力としての学力」と表現しています。

 この基礎知識とは、人が人間らしく生きるために大切な基本的な知識のことです。この基本的な知識を、私たちは小学校から高校にかけてそれぞれの教科の中で学んでいきます。これは、人類が長い間かけて積み上げてきた英知の結晶ですから、しっかり学ぶことがとても大切なものです。 基礎知識の習得は、学校の授業を主体的に受けるためにも、受験を突破するためにも、高校や大学に進学してからも、社会人としてさまざまな分野で仕事をしていくためにも、絶対に必要なものです。また知識は、経験や思考を重ねてやがて知恵へと高めていくべきものです。例えば、遺唐使の船の帆はムシロで出来ていたということを知っていると、当時の人々が大変な危険を冒して中国から進んだ文化を日本にもたらしたということがわかり、文化をもつと大切にしようという気持ちも育つと思います。知識があることが重要ではなくて、その知識を自分や人々のために創造的に役立てていくことが重要ではないでしょうか。

 

東進ゼミナール 学長 飯田陸三著 「何のために学ぶか」より