MEMOIRS東進見聞録

学長メッセージ

教育コラム

あるあるママ漫画

特別企画

各部門からのお知らせ

お子さまと楽しむクイズ

[勉強のなかでPDCAサイクルを回そう!「③DOそしてまたCHECK編」]原マサヒコ

2015年12月20日[教育コラム]

この連載も3回目となりますが、改めて「PDCA」について説明をさせていただきます。「PDCA」とはビジネスにおける考え方であり、次の行動の頭文字を取ったものです。

PLAN(計画)
DO(実施)
CHECK(記録)
ACTION(改善)

つまり、「計画をして実施したらそれを記録し、改善に繋げる。そしてまた次の計画を立て、実施していく」というサイクルになっています。これを回し続けることで企業は成長していきますが、これは個人の勉強にも当てはまることだとお伝えしてまいりました。


そして前回は、ACTION(改善)の施策を明らかにして、次のPLAN(計画)へと進んでいきましょうと書かせていただきました。


では、PLAN(計画)では何をすれば良いのでしょうか。


▼PLAN(計画)

ACTION(改善)施策も踏まえたうえで、勉強の計画作りを行っていきます。
時期的にもちょうど1年の終わりですから、1年の目標を立てるというのもいいかも知れませんが、ここではまず普段の勉強での計画作りについて説明します。


まずは目標として、1週間の学習スケジュールを書いていきましょう。
お子さんが1人で考えるよりも、できれば親子で話をしながら決めてお子さんが紙に書き込んでいく、というのが望ましいでしょう。


書き方として特に決まりはありませんが、

・月曜日 国語の問題集〇ページ
・火曜日 歴史のテスト対策を2時間
・水曜日 英語の問題集〇ページ
・木曜日 数学のテスト対策を3時間
・金曜日 ・・・・

このような形で、「具体的に」「数値化しながら」目標を設定するのが理想です。

書き込んでいくうちに、「やらなければいけないこと」や「やりたいこと」の全てが書き込めない場合があります。そういった場合、無理に詰め込んではいけません。学習内容の優先順位をつけるチャンスと言えるでしょう。


優先度が高いものを考えさせながら書き込んでいくと良いでしょう。


「計画がすんなりできた」という場合もありますが、得てしてそれは間違いである場合が多いようです。


子供というのは割と厳し目のスケジュールを立ててしまいがちなのですが、こういう場合、その場で計画を変更させるのではなく、そのままにして「出来なかった」と失敗させるのが良いでしょう。


PDCAサイクルというのは、仮説と検証の繰り返しです。失敗するのは当たり前で、失敗したことに気が付いて「じゃあ次はどうしようか」と考えることが重要なのです。ですから、目標は出来る限り子供に設定させましょう。


▼なぜ、勉強の計画作りをする必要があるのか

そもそも、なぜ学習のPLAN(計画)を立てる必要があるのか考えてみましょう。


もし、教科書をすべて暗記して完璧に理解できるような子がいたら、学習計画というのは必要ありません。授業で教科書を読めばテストでも満点が取れてしまうからです。


しかし、普通に考えてそんな子はいません。普通の子には能力にも時間にも限界があり、全科目で満点を目指すというのは非現実的ですし、非効率的なことなのです。


構造を考えてみますと、学校のテストにしても入試の問題にしても、だいたい6割前後の問題が解ければ合格できるように作られています。裏を返せば、4割の問題は間違えても良いということですので、満点を目指そうと勉強していても時間を無駄にするだけなのです。


考えてみてください。下記の2人では、どちらが合格しやすいでしょうか。

・得意な科目で満点を取るために勉強時間の多くを費やした人
・全科目を万遍なく勉強しながら、弱点を克服した人

総合点で見た場合、下の子の方が得点力ははるかに高いと言えるでしょう。


同じ勉強時間を費やしたとしても、目標設定の違いによって合格の可能性まで大きく変わってくるのです。


もっとも効率的なのは、「合格点のクリア」や「志望校の合格」などに特化した勉強をすること。そして、伸びしろの大きな苦手科目、ミスしがちな部分などから勉強していくことではないでしょうか。


たとえば、総合点を20点伸ばしたいとき、満点近い科目で完璧を目指すより、手つかずの科目で20点を伸ばす方が容易なのです。加えて、教科書や問題集との相性もあります。同じ時間を消費しながら勉強するのですから、「何を使って勉強するか」も大事な要素になってきます。


まとめますと...

・何から勉強すると総合点がもっとも高くなるのか?
・何を使って勉強すると成果が上がりやすいのか?

これらを意識しながらPLAN=学習計画を立てていくことが大切なのです。


そして、冒頭のように1週間の目標を設定しながらも1ヶ月単位での目標設定や、学期単位での目標設定なども行っていただきたいです。


PDCAサイクルと言うのは1つではなく、いくつものPDCAサイクルが中に入っているものです。


1週間単位のPDCA → 1ヶ月単位のPDCA → 学期単位のPDCA


それぞれのスパンで計画を立て、サイクルをグルグルと回しながら、勉強を進めていっていただきたいと思います。

写真