多治見市にある学習塾、東進ゼミナール高校部 多治見駅前校です。
近年、国公立大学の学校推薦型選抜を受験する人が増えています。多治見駅前校の担任助手スタッフの中にも学校推薦型選抜で名古屋大学法学部に合格した人と名古屋大学経済学部に合格した人がいます。そこで、推薦入試について全4回のシリーズで体験談を掲載します。先週の第1回目のテーマは、「推薦入試に向けて取り組み始めたのはいつ?」でした.そして、今週の2回目のテーマは、「志望理由書の書き方について」です。
志望理由書の書き方について
進行係:このテーマについてはBさん(名古屋大学法学部)から伝えてもらいます。Bさん宜しくお願いします!
Bさん:志望理由書を書くためには、まずテーマを決めることが大事です。テーマは具体的であればあるほど良いと思います。例えば、単に「弁護士になりたい」だけでは具体的ではないですが 「冤罪がおきるメカニズムについて知り、それを活かして冤罪を減らすことのできるような弁護士になりたい」とすれば具体的になります。また、なるべく人と差のつくテーマを設定できると良いです。私の場合、おそらく法学部の志望理由で一番多いのは弁護士だろうと思ったので、それは避けました。それから、なるべく自分の経験をベースにした方が説得力がかなり出るので良いと思います。
これを踏まえると、推薦を受けようと少しでも考えている人は学内、学外問わず関連するイベントにたくさん参加したほうが良いと思います。
進行係:なるほど、いろいろなイベントに参加した経験をもとに、具体的なことを書くということですね。その他、書く時の注意点はありますか?
Bさん:とにかく読みやすい文章にすることを意識してください。教授は何百人分かの志望理由書を読むことになるので、読みにくい文章だとかなりマイナスになると思います。具体的には一文一文を短くする、漢字とひらがなの割合に気をつけるなどです。就職活動でのエントリーシートの書き方が近いので、少し調べてみると良いかもしれません。また、法学部では論理的な文章を書くことがかなり重視されます。よって、前後の文章、段落のつながりを意識するべきですね。
進行係:書き方については分かりましたが、やはり志望理由を書くのは難しくないですか?
Bさん:全くのゼロから志望理由書を書くことは難しいと思います。必ず合格者の志望理由書を参考にするべきです。学校に頼んだらいくつかもらえると思います。また、ネットで調べてもある程度出てきました。とにかくリサーチが大事です。インターネットを駆使して色んな情報を手に入れることを意識しました。でも、自分ひとりでは情報収集に限界があるので然るべき人に頼ると良いです。個人的なお勧めは図書館の司書の先生。〇〇について知りたいと話をすると適した本をピックアップしてくれました。
もし可能なら実際に名大法学部に通っている人に話を聞くのが一番手っ取り早いです。なかなか難しいですが、大学院に通っている人に話が聞けたらかなりラッキー。大学でどんなことが勉強できるか知りたかったら、ゼミ一覧を見ると良いです。ゼミ一覧に無い分野については大学で勉強できないと思ったほうがいいので、テーマを決める時の参考にすると良いと思います。
進行係:分かりました。ありがとうございます。Bさんは実際にどんなことを書いたか教えてもらえますか?
Bさん:まずテーマについてですが、「著作権について学びたい」というテーマにしました。
よくありがちな弁護士についてはテーマにすることを避けました。私が音楽が好きなことと私が作った曲が中国のサイトに転載されていた経験があったので、著作権をテーマにしました。
次に具体的に学びたいことについてです。
一つ目に最新技術を用いて著作権をどのように守れるかについて書きました。きっかけはyoutubeのcontent IDに興味を持ったからです。仮想通貨などに使われているブロックチェーン技術を絡めて興味を持っている取り組みに関して書きました。基本的に普段見ているニュースに着想を得て書きました。
二つ目に、著作権を守る仕事にどんなものがあるかについて書きました。一例として弁理士について取り上げました。これに関しては図書館で教えてもらった資料が役に立ちました。
なぜ名古屋大学を選んだかについては、著作権を専門としている鈴木教授が在籍していたことを挙げました。その教授が文部科学省の委員会などに参加しているため、著作権の最新事情を知ることができると書いた記憶があります。面接対策としてその教授が書いた論文などを読みました。また他の大学と違ってゼミに2年生から所属できるため、興味があることに早い段階から取り組めるとも書きました。
進行係:ありがとうございます。他に何かアドバイスはありますか?
法学部と聞くと法律のことしか学べないと思いがちですが、一応学科が法律政治学科という名前なので、政治についても学べます。ゼミ一覧を見ると分かるのですが、政治の分野は、歴史だったり、哲学などと広く結びついているので、テーマが決めやすい気がするなと大学入学後に思いました。特に私は歴史が好きだったので、法律ではなく政治という分野で書いたらもう少しすんなりとかけた気もします。ちなみに大学入学後、先にあげた鈴木教授が定年退職することもあり、ゼミに入れず政治学を勉強することになりました。今は志望理由書に書いたこととぜんぜん違うことをやっています。
進行係:ありがとうございました。
次回は面接についてお伝えします。お楽しみに!
お問合せは多治見駅前校までお願いします。
*東進衛星予備校 多治見駅前校
*TEL : 0572-25-6202