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担任助手による大学紹介~名古屋大学理学部数学科~

多治見市にある学習塾、東進ゼミナール高校部 多治見駅前校です。

日中に35℃を余裕で越える日も増えてきて、熱中症対策をしっかりとしなくてはならない時期になってきましたね。これを読んでいる皆さんも体調管理にはお気をつけてください。
本日の『担任助手による大学紹介シリーズ』を務めますは、担任助手の数学エース、山口が名古屋大学理学部数学科について紹介します。名古屋大学理学部数学科では何を勉強していて、どんな特徴があるのか紹介していくので、気になる人はぜひ目を通してみてください。


名古屋大学理学部の特徴

名古屋大学理学部の特徴の1つとして1年生の間は学科が分かれていないという事があります。1年生の間は英語や体育などの教養科目、それと物理、化学、生物、数学、地学の基礎を学ぶ自然系基礎科目の2種類から選んで履修していきます。
他の多くの大学では入試時に決めた学科の分野(数学科なら数学、物理学科なら物理)に絞って履修していくのに対して、名大では一旦全ての学科の授業を受けてから学科を決めることが出来るので、学科選択を後悔しにくいという良さがあります。 しかし、他大学と比べ多少進度が遅くなる面があるので、学びたい分野が自分の中ではっきり決まっており、早く専門分野の勉強を進めていきたいと考えている人にとっては物足りなくなるかもしれません。


数学科で何を学ぶのか?

1年生が終わるとそれぞれの学科に分かれて、より専門的な内容を学んで行くことになります。自分は現在数学科の3年生なので、2年生で何を学んだか紹介します。

2年生では微分積分、線形代数、集合と位相、複素解析、確率統計といった分野を勉強しました。高校生で線形代数、集合位相という分野を知っている人は少ないと思うので説明すると、線形代数というのは高校で習う平面ベクトルや空間ベクトルを抽象化したような「ベクトル空間」やその間の写像について学ぶ分野で、集合位相というのは一般の集合の中で遠い・近いという概念がどのように定義され、それがどんな性質をもつのかについて学ぶ分野です。大学で学ぶ数学は抽象度が高いため、どのような意味をもった概念なのか理解するのに苦労しますが、分かった瞬間の喜びも大きいです。


数学科の特徴

数学科は理系では(おそらく)唯一実験がありません。理系は大抵実験レポートに追われますが、数学科は全く無関係です。もちろん他学科が実験をしたりそのレポートを書いている間ずっと遊んでいて良いというわけでは全くなく、数学の本と向き合って勉強をしなければいけませんが、時間の使い方の自由度が高いというのは大きな魅力だと思います。


以上が名古屋大学理学部数学科の特徴紹介でした。高校の授業ではどうしてこの公式が成り立つのか?なぜ、こういった考え方ができるのか?など数学を解く中で理解できないまま勉強を進めていくことが多かったと思います。
名古屋大学理工学部は、数学に限らず、高校でやっていた勉強をさらに深く追求し、そこから新しい分野へと活かす方法を考えることができる。そういった、知識を追求することに楽しさを感じられる人に是非ともおすすめしたいです。

そんな名古屋大学理工学部のオープンキャンパスは8月9日(金)にあります。興味のある方は是非公式のホームページから調べて、参加の予約を取ってみてください!