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大学と高校、何がどれだけ違う?

 関市にある学習塾、東進ゼミナール関校の担任助手を務める酒向です。

はじめに

 高校生の皆さんも、オープンキャンパス等で大学を訪れたことがあるかもしれません。そこで大学の建物を見渡してみたり、体験授業を受けてみたりする中で、高校と大学は全然違うなあと思われた方も多いのではないでしょうか。実際、大学と高校はまったく別の存在であって、当然違うところも山ほどある(むしろ同じところの方が少ない)わけです。ですが、高校生活の中で大学の環境について知ることのできる機会は意外と少ないのでは、とも思います。というわけで、大学生活を数ヶ月送る中で、特に高校とここが違うなと思ったところを記していきたいと思います。皆さんの受験勉強のモチベーションに繋がれば幸いです!

1.大学では講義のとり方が自由

 まず、大抵の高校では学校の定めた時間割に沿って授業が進められていき、基本的に生徒の側では受ける授業を選ぶことはできません。その一方で、大学ではどの講義を受けるか、受けないかを学生の側が選択することができ、更に第二外国語の言語を選べたり、他学部の講義も受けることができたりと、学生側に委ねられた部分が大きいです。ただし、卒業するのには、講義の内容を理解した上ではじめて与えられる「単位」を一定数以上集める必要があり、自由であるからといって気ままに選んでいると、卒業要件を満たさなくなってしまう(留年)可能性もあります。高校の授業では基本的に所定の出席日数を満たせば卒業に必要な単位が与えられるため(出席さえすれば)特段の心配はいらないのですが、大学においてはしっかりと単位数を見越し、卒業できるように講義をとらないと後々痛い目を見ることになるかもしれません。なんだか難しそうだと思われるかもしれませんが、入学してすぐに上級生が講義のとり方(履修登録)について、部活動・サークル活動などの一環として教えてくれることも多いので、そちらへの参加も検討してみてはいかがでしょうか。

2.大学には多様な学生が集う

 多くの高校には、基本的に地元の実家から通う生徒が多く、遠方から下宿してやってきた生徒というのはほとんどいません。(余談ですが、かつて高校には同じ学区からしか通うことができませんでした)ところが大学では、逆に遠方からやってきた学生の方が多い、なんてところもあるのです。例えば宮城県仙台市にある東北大学には2024年度に2,499人の入学者がいましたが、そのうち宮城県の出身者は324人(全体の13.0%)のみです。さらに、宮城を含めた東北地方出身者は808人(全体の32.4%)なのですが、実はこの値はなんと関東地方出身者984人(39.4%)を下回っています。つまり、東北大学は宮城県にありながら、実は東北地方出身の入学者より関東地方出身の入学者の方が多いというわけです。さらに出身地だけでなく、大学というのは多様な境遇の学生が一堂に会する場所でもあります。きっと世の中の広さというものを学ぶことができるでしょう。

3.大学は研究機関でもある

 さらに、高校と大学では果たす役割も大きく違います。高校は義務教育を修了した生徒に、就職したり大学生になったりするために必要な教育を施す施設であり、その教育内容は義務教育で施されるものよりも専門的であることが多いです。また、地域に根ざしており、地域の人々との交流も多いのも高校の特徴の一つでしょう。一方、大学は「最高学府」とも言われるとおり、高等教育を施す高等教育機関であり、高校よりもさらに専門的な内容を取り扱います(一方で基礎科目という形で多様な内容を取り扱うこともあります)。更に、大学は教育機関であるのみならず、研究機関でもあり、講義において教授や助教授といった役職の者が教鞭をとることも多いです。中にはテレビで見たことのある人だったり、場合によっては著名な賞を受賞したことすらあるかもしれません。加えて、皆さん自身も実験をしたり、論文を書いたりして研究に携わることになります。このように、高校と大学はそれぞれ異なった役割を、社会の中で果たしていくことになります。

 ここで取り上げたことはほんの一部です。皆さんも大学生となって、高校生とはまた違った生活を送るのを楽しみにしています。

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 東進ゼミナール 関校高等部 TEL : 0575-21-6050