関市にある学習塾、東進ゼミナール関校の担任助手を務める酒向です。
全国に約800校ある大学は、国公立大学か私立大学かという点においてほとんど二分することができます。国公立大学とは文字通り国や地方自治体が管理する大学(国立大学・公立大学)のことであり、一方私立大学とは民営の大学を意味します。もちろんどちらも高等教育機関であるのですが、それぞれの大学に通う上でどのようなメリット・デメリットがあるのか、私なりの意見を述べてみたいと思います。
国公立大学のメリット・デメリット
国公立大学のメリットとしては、なんといっても学費の安さがあるでしょう。学費の水準は文科省によって定められており、各大学にはそれに沿った学費の設定が求められます。現在は1年間で約54万円の授業料が基準となっており、経済的な負担は比較的少ないと言えるでしょう。更に学費が安いこともあって、国公立大学には全国どこでも志願者が多く、各大学は一定の学力レベルを有しているとみなされやすいため、就職活動でも(特に理系は)企業の注目を集めやすいでしょう。
一方でデメリットとしては、国公立大学は予算が乏しく、学生向けの設備面では私立大学に遅れをとているケースもあります。例えば、エレベーターが使えなかったり、古い建物が残っていることもあります(もちろん綺麗で洗練されたデザインの建物もあります)。また、各大学の特色・個性が少なく、良くも悪くも平凡なイメージの大学も多いです。
私立大学のメリット・デメリット
私立大学のメリットといえば、綺麗で豪華な建物で学べることがあるでしょう。(大学によりますが)潤沢な予算のある私立大学には敷地や建物を整備する余裕があることが多く、小中学校や高校の校舎との違いに圧倒されるかもしれません。また、大学ごとに特色があるのも私立大学の長所のひとつです。例えば仏教系やキリスト教系の大学であったり、大学ごとに「看板学部」を抱えていたりします。
一方で私立大学のデメリットとしては、学費が高いことがあります。民営である以上、ほとんどの私立大学では国公立大学より学費が高く、奨学金を借りる学生も数多くいます。また、私立大学は国公立大学に比べて学術研究のために割り振られる「科研費(科学研究助成事業)」の配分が少なめで、研究の上で苦労することもないとは言い切れません。
国公立大学と私立大学は単に運営の主体が違うだけでなく、このように様々な違いがあります。これらを踏まえた上で、大学を選ぶ際には単に名前の印象などで選ぶだけでなく、どの大学に行ったらどんなことができるか、逆にどのような点で不便かも考慮して選択できればと思います。
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