関市にある学習塾、東進ゼミナール関校の担任助手を務める酒向です。
大学受験というと、中学校で習った内容ではまったく歯が立たない、高校受験とは別次元のものであると考える人が多いのではないでしょうか。確かに、大学受験で出題される内容は高校のカリキュラムを基礎としているので、中学だけの知識ではうまくいきそうにありません。しかし、だからといって中学の範囲が全く役に立たないかというとそうでもなく、むしろ苦手科目などの得点改善にポテンシャルを持っているのかもしれません。というわけで、そんな「侮れない」中学の範囲についてざっとご紹介していきたいと思います。
国語
国語においては、主に現代文、漢文において役に立つ場面があります。まず現代文についてですが、中学校で習った漢字などがあやふやであると、本文の読解が困難であったり、時間を要してしまうことでしょう。加えて、現代文で出題されることの多い漢字の問題では、中学の知識がそのまま活かしやすいです。例えば、令和6年度の共通テスト国語大問1の最初の問題では、「掲」「躍」「催」「弊」「紛」の5つの漢字が解答の上で必須ですが、これらは全て中学校で習うものです。受験というものは1点の差が合否に響くこともありますので、小問だからと侮るべきではありません。
また、漢文においては、漢詩の形式である「五言」や「七言」、「絶句」と「律詩」によって解答を絞ることのできる問題が出題されることがあります。これらはかなり覚えやすく、逆に言えばこういったところで解答を絞りきれないと勿体ないので、いまいち覚え切れていない場合は復習をしておくべきでしょう。
数学
数学はそもそも学習内容の積み重ねが重要な教科であるため(例えば、四則演算の仕方がわからなければ高校での内容はほとんど理解できなくなってしまう)、中学での内容もそれだけ重要になってきます。そのまま役に立つ要素ももちろんあり、特に各大問の序盤においては易しめの内容(高校の範囲の中でも簡単なものや小中学校で習うもの)が出題されます。ここで、序盤の計算を誤った場合はその後の問題の答えが間違ったままになってしまうこともあり、大きく得点を落としてしまうことにもなります。東進衛星予備校では、高速基礎マスターにおいて中学範囲の数学を学習することもできるので、自信が無い場合は試してみるとよいのではないでしょうか。
英語
英語も、中学で習った内容に不備があった場合、得点に大きく響きうる教科です。中学レベルの英単語や文法が分からない場合、そもそも本文の要旨をつかむのが不可能であるか、相当苦労することでしょう。さらに、(肌感覚ですが)英語というのは人によって進度が違いやすく、人によっては他の教科を得意としていても中学の範囲にも穴があることもある印象です。東進衛星予備校の高速基礎マスター「はじめからの英単語1200」ではこれらの範囲が取り扱われているので、高校の範囲が厳しいと感じた場合にはこちらから一歩ずつ積み上げていくのも選択肢の一つです。
理科・社会
一方、理科・社会においては高校で習う範囲が主に出題され、中学の範囲が役に立つことは比較的少ないです。また、既に中学で習った範囲も高校の授業でカバーされがちであるので、これらの教科に手をつけたいと思うならば、高校の教材で学習するのが得策です。
高校受験から約3年も経っていることもあり、使わなければ中学の範囲は抜け落ちてしまうこともあるでしょう。高校での学習で使う機会があればよいのですが、特に今回列挙した範囲で抜けがあるなと思ったら、思い切ってこれらの範囲の復習をしてみるのはどうでしょうか。
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