関市にある学習塾、東進ゼミナール関校の担任助手を務める藤田です。
高校時代、私は理系であり、大学入学共通テストの社会科目は「倫理、政治・経済」を選択しました。3年生になってからの社会科の授業は「地理」だけであり、受験する科目として、学校からは「地理」を受験することが勧められていました。しかし、どうしても「地理」の模試成績が伸びず、3年生の10月頃から「倫理、政治・経済」に変更しました。
理系の生徒は、一般的に「地理」または「日本史」を勧められることが多いと聞きますが、私と同じように、これらの科目にどうしても払拭できない苦手意識をもつ人は多いのでないでしょうか。そのような生徒には「倫理」や「政治・経済」の科目がおすすめです。以下に科目を変更することのメリットとデメリットを挙げますので、皆様の日々の学習の一助になれば幸いです。
メリット
科目を変更することのメリットとして挙げられることの1つ目は、「倫理」や「政治・経済」という科目は「地理」や歴史の科目とはやや様子の異なる分野の科目であるということです。これによって「地理」、歴史が現在苦手である人に合う可能性が高いからです。2つ目は、「倫理」で学習したことを「国語」に生かすことができることです。「国語」の現代文において、「倫理」で学習した人物が著者であることが往々にしてあり、その人物が抱いていた思想を理解している分だけ本文の要点を抑えやすくなりやすいためです。3つ目として、「政治・経済」は楽しく学びやすいということが挙げられます。これは、政治と経済は我々の生活に密に接しており、参考書からだけでなく生活のあらゆる場面から学びを得ることができるからです。4つ目として、成長が実感しにくい科目の勉強を続けるよりも、思い切って科目を変更することによって気持ちが安らぐ可能性があることが考えられます。
デメリット
科目を変更することにおける、代表的な問題として考えられるものは、科目変更前に学んでいた分野に費やした時間が無駄になりやすいこと、変更後の科目に費やすことのできる時間が少なくなりやすいことが挙げられます。これは「倫理」、「政治・経済」という科目が「地理」、歴史といった科目とはやや性質が異なることに由来しており、ほとんど学んだことがないものを一から学びなおす必要があるためです。これに加えて、時間的な問題が社会科目だけにとどまらず、他の科目に影響を及ぼすことは少なくなく、自分で適切な時間調節を図ることが必要になります。
さらに、科目を変更したところで、その科目が自分に合わないこと、また、学校でその科目に対するサポートが受けられないことが十分に考えられます。
おわりに
東進では、過去問演習講座の大学入学共通テスト対策の受験科目を自由に変更することができます。これを活用することによって、自分が変更してみたい科目の過去問を何回か試しに解いてみることができ、自分に合うかどうかを確認することができます。また、バックアップサービスを利用することで、学習に躓いた時に、周りにその科目を教えることができる人がいない場合にも対応することができます。
勉強には得意なものと不得意なものがあります。どうしても克服できない科目がある場合には、他の科目に挑戦することを検討してみてはいかがでしょうか。
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東進ゼミナール 関校高等部 TEL : 0575-21-6050