～南山大学国際教養学部②～

多治見市にある学習塾、東進ゼミナール高校部　多治見駅前校です。

本格的に暑くなってきました。オープンキャンパスに行く時も、たくさん歩きますから、熱中症対策は十分にしてくださいね。南山大学は、ご近所さんの名古屋大学と比較すると小さなキャンパスですが、侮るなかれ、坂を上らないとたどり着けないようになっています。気を付けていってきてくださいね。それでは今回のお題に入っていきましょう。前回は南山大学の交換留学制度と体験談をご紹介しました。パート２の今回のお題は、国際教養学部のカリキュラムについて、担任助手の土本目線でお送りします。

大学１年生

Q．履修できる教科の自由度は？

１年生の時は必修が多く、完全な自由とはいきません。国際教養学部の学問領域を広く浅く知っていく段階です。国際教養学部ということで、文理融合型の幅広い学問分野を想像していると思います。その想像通り、理系分野の先生もいるので、４年かけて、自分の興味のあることを探していきます。英語を学ぶ学部ではなく、英語で学ぶ学部なので、少なからず国際的な課題の解決に関わる授業が多いです。

Q．どんな学生が多い？友達はできるかな？

海外に関心があったり、国際コース出身だったり、英語が好きだったりする学生が多いです。2年生まで英語の必修があり、１クラス20人ほどの男女混合で、8クラスあります。ほぼ毎日顔を合わせることになります笑。友人関係はここをベースに築いている人も多いです。

大学2年生

Q．課題は大変？

他の大学や学部と比較して大きな違いはありません。しかし、1年生の部分で紹介した通り、英語の必修授業の課題は、英語でのコミュケーションやレポートなど多岐にわたるので、とても大変だったことを覚えています。また、オールイングリッシュで開講されている授業を履修することも可能で、友人と協力しながら予習復習を進めている人も多くいました。

Q．留学は必修？

結論必修ではありません。しかし、任意の留学プログラムが国際教養学部の目玉になっています。アリゾナ州立大学というアメリカの大学で、約2か月間、環境、エネルギー、貧困、国際紛争、移民などのサスティナビリティ・スタディーズに関する学びを深めます。私の代は、コロナウイルスの関係でオンラインになってしまいましたが、毎年多くの学生がこのプログラムに参加しています。費用は80万円程度でした。このプログラムのほかにも、アメリカやインドネシア、ドイツなど、短期の留学プログラムがあるほか、学部に関係なく交換留学制度も南山大学にはあります。留学をしてみたい人は、自分に合ったプログラムや制度を利用してみてくださいね。

大学3年生

Q．2年生の時と違うことは？

1.2年生で頑張った人は、少し履修時間割にも余裕が出てきます。履修できる講義も自由度が高くなります。その時間を利用して、早くも就活に向けて動き出す人もいます。南山のキャリア支援課は、とても手厚くサポートしてくれるので、ぜひ頼ってみてください。また、交換留学や認定留学に行く人も多い時期です。交換留学を考えている場合は、1年生や2年生の時から、語学試験のスコアアップに取り組んだり、普段の成績を高く保ったりすることを意識しましょう。

Q．ゼミってなに？どんなゼミがある？

特定の分野を、4年生の時も併せると約2年かけて学びます。特定の分野と言っても、安心してください笑。現時点で、どの先生も、この学問！！というほど募集する生徒を固めていないので、好きな先生、自分の書きたい卒論に関係のある先生のゼミを選ぶことが出来ます。ゼミを通して、友達を作っている人も多くいます。私は政治学のゼミに所属しています。理系学部の研究室とは異なり、抽象的な話題や、答えのない政治的な話題を取り扱います。ああでもない、こうでもない、と意見を交わす時間は、私のお気に入りの時間です。

大学4年生

Q．国際教養学部だけど、どんな企業に就職するの？

商社やエアライン、メーカー、公務員など、多岐にわたります。IT系の企業に就職する人もいます。自分の進路を考えながら大学生活を過ごしたり、課外活動に参加したり、普段の授業を頑張ったりしていれば、他の大学と同様に、特に心配はないです。しかし、私が入学したころは、教職課程を取ることが出来ず、教師を目指している人は、工夫が必要でしょう。

Q．卒論は必須？

必須です。基本一人で取り組みますが、ゼミの仲間や先生と励まし合いながら頑張ります。私のゼミは、英語で卒論を書かなければならないというルールがあります(涙)。ゼミによっては研修旅行もあります。国際交流の機会や、企業と合同で行うプログラムなど、興味関心を広げるチャンスがいたるところに転がっているのが南山大学です。大学生活最後の1年も、自分の学びたいことを勉強しつつ楽しめるものになるでしょう。

最後に

先が見えないと思いがちな高校学習、受験勉強ですが、必ず将来につながります。大学生になってひしひしと感じています。ぜひ頑張ってください！